FL, MZL
濾胞性リンパ腫,辺縁帯リンパ腫

MM
多発性骨髄腫

CML
慢性骨髄性白血病

PTCL
末梢性T細胞リンパ腫

ATLL
成人T細胞白血病・リンパ腫

MDS
骨髄異形成症候群

2023.10.13

イストダックス国内第1/2相臨床試験(第2相期):再発又は難治性の末梢性T細胞リンパ腫(PTCL)に対するイストダックスの有用性


警告・禁忌を含む注意事項等情報はDIページをご参照ください。

⼀部承認外の成績が含まれるデータがありますが、承認時の評価資料のため紹介します。

年齢層別、病型別の奏効割合〈主要評価項目のサブグループ解析〉


年齢層別

PR以上の奏効割合は65歳未満50.0%、65歳以上39.3%でした。また、完全奏効割合は65歳未満33.3%、65歳以上21.4%でした。


病型別

PR以上の奏効割合はPTCL-NOS 41.2%、AITL 44.4%、奏効例数はALK陰性ALCL 2例中2例、その他の病型ではみられませんでした。また、完全奏効割合はPTCL-NOS 23.5%、AITL 27.8%、完全奏効例数はALK陰性ALCL 2例中1例、その他の病型ではみられませんでした。


奏効割合〈主要評価項目のサブグループ解析〉(ITT集団)

PTCL24_tab1

該当例数/評価例数(%)

#

1例は形質転換菌状息肉症であった。残りの2例は治験責任医師に末梢性T細胞リンパ腫(AITL)と診断されたが、病理中央診断では末梢性T細胞リンパ腫と診断されなかった(それぞれ、びまん性大細胞型B細胞性リンパ腫とAITLの重複癌が1例、濾胞樹状細胞肉腫が1例であった)。

データカットオフ日:2015年7月28日

ROMI-TCL-001試験(承認年月日:2017年7月3日、CTD2.7.6.6)<承認時評価資料>より作成

安全性〈副次評価項目〉

国内第1/2相臨床試験において、主な血液学的事象は血小板減少症49例(98%)、リンパ球減少症44例(88%)、白血球減少症42例(84%)、好中球減少症40例(80%)、貧血17例(34%)でした。また、主な非血液学的事象は発熱33例(66%)、味覚異常31例(62%)、食欲減退28例(56%)、悪心27例(54%)、嘔吐21例(42%)でした。

重篤な有害事象は15例(30%)でみられ、主な重篤な有害事象はサイトメガロウイルス感染、発熱 各2例(4%)でした。投与中止に至った有害事象は13例(26%)でみられ、主な投与中止に至った有害事象は好中球減少症、血小板減少症、心房細動 各2例(4%)でした。死亡に至った有害事象は2例でみられ、多臓器不全、ステノトロフォモナス・マルトフィリア肺炎でした。

主な有害事象(ITT集団)

PTCL25_tab1

n (%)

データカットオフ日:2015年7月28日

Maruyama D, et al.: Int J Hematol. 2017; 106: 655-665.

年齢層別、病型別の安全性〈副次評価項目のサブグループ解析〉

国内第1/2相臨床試験において、有害事象は年齢層、病型にかかわらず、すべての患者に発現しました。治験薬との関連性が否定できない有害事象、Grade 3以上の有害事象、重篤な有害事象は以下のとおりでした。

年齢層別の有害事象の発現状況(安全性解析対象集団#1)

PTCL25_tab2

n又はn(%)

データカットオフ日:2015年7月28日

特別な患者集団及び状況下における安全性(承認年月日:2017年7月3日、CTD2.7.4.5)<承認時評価資料>

病型別#2の有害事象の発現状況(PTCL-NOS、AITL、ALK陰性ALCL患者集団#3)

PTCL25_tab3

n又はn(%)

#1

皮膚T細胞リンパ腫2例は除外された。

#2

節外性NK/Tリンパ腫, 鼻型は試験途中で対象とする病理組織型から除外された。

#3

病理中央診断でPTCL-NOS、AITL、ALK陰性ALCLと診断された患者。

データカットオフ日:2015年7月28日

特別な患者集団及び状況下における安全性(承認年月日:2017年7月3日、CTD2.7.4.5)<承認時評価資料>

6. 用法及び用量

通常、成人にはロミデプシンとして14mg/m²(体表面積)を1、8、15日目に4時間かけて点滴静注した後、休薬(16~28日目)する。この28日間を1サイクルとして投与を繰り返す。なお、患者の状態により適宜減量する。

2023年10月作成

承認番号:2017-JP-230000813