多発性骨髄腫の進展や病勢進行において、腫瘍細胞のゲノム異常のみでなく、腫瘍免疫微小環境(TiME)の変化も観察されています。
免疫抑制性のTiMEが誘導される原因としては、エフェクター細胞の機能不全、免疫抑制細胞の産生や動員、可溶性の免疫抑制因子の3要因の相互作用が関わっていると考えられています。
そのような中、新たな治療概念として、腫瘍細胞のみでなく、TiMEを標的とした治療が検討されはじめています。
ここまでお示しした治療概念が日常診療のご参考になれば幸いです。
2023年9月作成
承認番号:HE-JP-230011329