以下の2項目を満たす。
1.
骨髄のクローナルな骨髄形質細胞割合≧10%、または生検で確認された骨もしくは髄外形質細胞腫を認める*1。
2.
以下に示す骨髄腫診断事象(myeloma-defining events: MDE) の1項目以上を満たす。
1.
形質細胞腫瘍に関連した臓器障害
2.
進行するリスクが高いバイオマーカー
*1:
クロナリティーは、フローサイトメトリー、免疫組織化学ないし免疫蛍光法でκ/λ比の偏りを証明することが必要である。
*2:
実測するか、推定式(modification of diet in renal disease[MDRD]、またはchronic kidney disease epidemiology collaboration[CKD-EPI]の計算式)を用いる。
*3:
骨髄中形質細胞比率が10%未満の場合は、孤発性形質細胞腫との鑑別のために2つ以上の溶骨性病変が必要である。
*4:
Binding Site社のserum Freelite® assayを用いる。またFLC≧100mg/Lが必要である。
1)
Rajkumar SV, et al.: Lancet Oncol. 2014; 15: e538-548.より引用
2)
日本骨髄腫学会 編. 多発性骨髄腫の診療指針(第5版), 2020; 文光堂, 23.
2022年12月作成
承認番号:2003-JP-220024231