FL, MZL
濾胞性リンパ腫,辺縁帯リンパ腫

MM
多発性骨髄腫

CML
慢性骨髄性白血病

PTCL
末梢性T細胞リンパ腫

ATLL
成人T細胞白血病・リンパ腫

MDS
骨髄異形成症候群

2023.08.29

CML診療における検査 病態・治療との関わりを含めて

CMLに対する治療の効果判定基準
  造血器腫瘍診療ガイドライン 2023年版

  • 治療では段階的に、血液学的寛解、細胞遺伝学的寛解、分子遺伝学的寛解を目指す。
  • 現在のTKIを用いた治療においては、「MMR」が1つの重要な指標となっている。

CML:治療効果モニタリング
 造血器腫瘍ガイドライン2023年版

  • 治療効果のモニタリング頻度として、治療開始直後は血算と血液像を毎週~2週ごとに行う。
  • BCR::ABL1ISの定量は、 MMRが得られるまでは3カ月ごと、MMR達成後は3~6カ月ごとに行う。
  • 最近は、MMRより深い奏功のDMRが治療目標とされているが、ガイドラインでは保険診療で測定可能であるMR4.5をDMRとする。
  • BCR::ABL1ISの著しい増加や、治療失敗(Failure)に該当する値の場合、骨髄検査で病気の再確認や骨髄染色体検査で付加的染色体異常の有無を検討する。
  • TKIの治療効果の判定基準として、1st lineでは「3カ月までにBCR::ABL1IS≦10%またはPCyR」、「6カ月までにBCR::ABL1IS≦ 1%またはCCyR」、 「12カ月までにMMR」、それ以降はMMRを維持することを目指す。