FL, MZL
濾胞性リンパ腫,辺縁帯リンパ腫

MM
多発性骨髄腫

CML
慢性骨髄性白血病

PTCL
末梢性T細胞リンパ腫

ATLL
成人T細胞白血病・リンパ腫

MDS
骨髄異形成症候群

2023.06.08

レブラミド処方のポイント

注:レブラミドは米国Celgene Corporation (Bristol-Myers Squibbの関係会社) の登録商標です。

適応ごとの詳細

用法及び用量

再発又は難治性の濾胞性リンパ腫及び辺縁帯リンパ腫に対するレブラミドの用法及び用量は「リツキシマブ(遺伝子組換え)との併用において、通常、成人にはレナリドミドとして1日1回20mgを21日間連日経口投与した後、7日間休薬する。これを1サイクルとして最大12サイクルまで投与を繰り返す。なお、患者の状態により適宜減量する。」です。
投与スケジュールはこちらをご参照ください。

腎機能障害患者への投与

腎機能障害患者では、レブラミドの血中濃度が上昇することが報告されているため、投与量及び投与間隔の調節を考慮するとともに、患者の状態をより慎重に観察し、有害事象の発現に十分注意してください。
腎機能に障害のある患者にレブラミドを投与する場合は、下表に示すクレアチニンクリアランス(CLcr)値を参考値としてレブラミド投与量及び投与間隔の調節を考慮してください。

腎機能障害患者に投与する際の開始用量の目安

血小板減少や好中球減少発現時の休薬・再開

血小板減少又は好中球減少が発現した場合には、下図を参照しレブラミドの休薬等を考慮してください。

血小板減少及び好中球減少が発現した場合の休薬等の目安

用法及び用量

多発性骨髄腫に対するレブラミドの用法及び用量は「デキサメタゾンとの併用において、通常、成人にはレナリドミドとして1日1回25mgを21日間連日経口投与した後、7日間休薬する。これを1サイクルとして投与を繰り返す。なお、患者の状態により適宜減量する。」です。
投与スケジュールはこちらをご参照ください。

腎機能障害患者への投与

腎機能障害患者では、レブラミドの血中濃度が上昇することが報告されているため、投与量及び投与間隔の調節を考慮するとともに、患者の状態をより慎重に観察し、有害事象の発現に十分注意してください。
腎機能に障害のある患者にレブラミドを投与する場合は、下表に示すクレアチニンクリアランス(CLcr)値を参考値としてレブラミド投与量及び投与間隔の調節を考慮してください。

表 

腎機能障害患者に投与する際の開始用量の目安

血小板減少や好中球減少発現時の休薬・再開

血小板減少又は好中球減少が発現した場合には、下図を参照しレブラミドの休薬等を考慮してください。

血小板減少及び好中球減少が発現した場合の休薬等の目安

再発又は難治性の多発性骨髄腫での血小板減少及び好中球減少が発現した場合の休薬等の目安

用法及び用量

5番染色体長腕部欠失を伴う骨髄異形成症候群に対するレブラミドの用法及び用量は「通常、成人にはレナリドミドとして1日1回10mgを21日間連日経口投与した後、7日間休薬する。これを1サイクルとして投与を繰り返す。なお、患者の状態により適宜減量する。」です。
投与スケジュールはこちらをご参照ください。

腎機能障害患者への投与

腎機能障害患者では、レブラミドの血中濃度が上昇することが報告されているため、投与量及び投与間隔の調節を考慮するとともに、患者の状態をより慎重に観察し、有害事象の発現に十分注意してください
腎機能に障害のある患者にレブラミドを投与する場合は、下表に示すクレアチニンクリアランス(CLcr)値を参考値としてレブラミド投与量及び投与間隔の調節を考慮してください。

表 

腎機能障害患者に投与する際の開始用量の目安

血小板減少や好中球減少発現時の休薬・再開

血小板減少又は好中球減少が発現した場合には、下図を参照しレブラミドの休薬等を考慮してください。

図 

血小板減少及び好中球減少が発現した場合の休薬等の目安

用法及び用量

再発又は難治性の成人T細胞白血病リンパ腫に対するレブラミドの用法及び用量は「通常、成人にはレナリドミドとして1日1回25mgを連日経口投与する。なお、患者の状態により適宜減量する。」です。
投与スケジュールはこちらをご参照ください。

腎機能障害患者への投与

腎機能障害患者では、レブラミドの血中濃度が上昇することが報告されているため、投与量及び投与間隔の調節を考慮するとともに、患者の状態をより慎重に観察し、有害事象の発現に十分注意してください。
腎機能に障害のある患者にレブラミドを投与する場合は、下表に示すクレアチニンクリアランス(CLcr)値を参考値としてレブラミド投与量及び投与間隔の調節を考慮してください。

表 

腎機能障害患者に投与する際の開始用量の目

血小板減少や好中球減少発現時の休薬・再開

血小板減少又は好中球減少が発現した場合には、下図を参照しレブラミドの休薬等を考慮してください。

血小板減少及び好中球減少が発現した場合の休薬等の目安

感染症や腫瘍崩壊症候群の予防のための併用薬

再発又は難治性の成人T細胞白血病リンパ腫に対する治療では、感染症や腫瘍崩壊症候群の予防のために併用薬を用いることがあります。

感染症

国内臨床試験aでは、原疾患に起因する免疫力の低下による日和見感染症や真菌感染症の予防として、ST合剤および内服抗真菌剤が投与されました。

a: ATLL-002試験

表 

国内第Ⅱ相試験(ATLL-002試験)における感染症および寄生虫症の副作用発現状況

腫瘍崩壊症候群(TLS)

治療による腫瘍崩壊症候群を予防するため、国内臨床試験bではレブラミド投与開始から少なくとも7日間は、アロプリノールの投与と経口補液が行われました。b: ATLL-001およびATLL-002試験 TLS高リスク疾患では、がん化学療法用尿酸分解酵素製剤(ラスブリカーゼ)などを用いることもあります1)

腫痬崩壊症候群:化学療法などにより腫瘍細胞が急激に死滅(崩壊)すると、大量の核酸、リン酸、カリウムが血中に放出され、高尿酸血症、高リン酸血症、高カリウム血症などを発症し、重篤な不整脈や急性腎不全が起こることがあります。

b: ATLL-001およびATLL-002試験

1)

腫瘍崩壊症候群(TLS)診療ガイダンス, 日本臨床腫瘍学会編. 金原出版, 2013; 25-31.

国内臨床試験(ATLL-001およびATLL-002試験)での発現状況

国内第Ⅰ相試験(ATLL-001試験)および国内第Ⅱ相試験(ATLL-002試験)において、腫瘍崩壊症候群は認められませんでした。

〈レブラミド 承認時評価資料〉

当該製品の使用に際しましては、
添付文書をご覧くださいますよう
お願い申し上げます。

レブラミド添付文書情報 pdf_icon  

レブラミド適正使用ガイド pdf_icon