第一回の今回は、九州大学血液内科の赤司 浩一先生に、生きる姿勢についてお伺いしました。



がんと戦う医師になる

はじめに、先生が血液内科の道をお選びになったきっかけについて教えていただけますでしょうか。

赤司

まあ、小さい頃から「がん」と戦う医師になりたいとは思っていたような気がします。昔、「愛と死をみつめて」とか骨肉腫の患者さんの悲しいドラマがありましたよね。あと白血病の患者さんの映画とかね、そういう映画やテレビを観て、医者になるのだったらがんを治したいなという気持ちはありました。
その当時、がんの治療というと、外科の仕事という認識でした。今はいろいろな薬剤ができてきているから、内科医とがんというのも不自然じゃないけど、当時はそうでした。開業医の親父は内科医だったんですけど、切って見て治療するのより、見えないところを治療する方がより知性的、だから内科が面白いと一生懸命主張していたんですね。そういう初期教育のせいもあって、内科を選びました。そこで内科しか扱えない腫瘍は、血液の腫瘍である、ということで血液内科に行こうと思ったわけです。




医学部を受けるというのは相当心を決めないとできないことと思いますが、どのあたりから本格的に医師を目指そうと思われたのですか。

赤司

小学校の時からですよ。医者以外になることは考えられなかったですね。尊敬する偉人は、野口英世でした。だから絶対医者にはなると。その後、「愛と死をみつめて」を観てから、がんを治療する医師になる。そういうシンプルなものだったと思います