第6回ブリストル血液学アカデミー

遺伝子,それに基づいて生成されるタンパクの生体内における挙動について詳細かつ網羅的に解析する手法が進歩しつつある今日,的確な切り口から根気強く詳細を探求し,得られた膨大なデータから真実を読み解くには斬新なアイデアが必要である。そこで期待されるのが若い力である。本講演会は,日本の若手研究者から世界に発信された注目すべき研究論文を選択し,筆頭著者ないしは共同研究者にそのポイントを発表してもらい,討議することで,演者ならびに聴講者それぞれの研究のヒントを得る機会になればと考え,企画された。今回は6回目の開催であり,遺伝子・タンパク解析を中心に興味深い研究成果が提示された。また,斯界のエキスパートの先生方による多発性骨髄腫関連講演および特別講演が行われた。

ここでは,その発表要旨を紹介する。

東京大学大学院医学系研究科

血液・腫瘍内科学

教授

黒川 峰夫 先生

北海道大学大学院医学研究院

内科学分野 血液内科学教室

教授

豊嶋 崇徳 先生

京都大学大学院医学研究科

血液・腫瘍内科学

教授

髙折 晃史 先生

九州大学大学院医学研究院

病態修復内科学(第一内科)

教授

赤司 浩一 先生

東北大学大学院医学系研究科

血液・免疫病学分野

教授

張替 秀郎 先生

多発性骨髄腫セミナー

座長

東京大学大学院医学系研究科 血液・腫瘍内科学

黒川 峰夫先生

演者①

国立病院機構 渋川医療センター 血液内科

松本 守生先生

「臨床試験と実臨床でみるエロツズマブの特徴と位置づけ」

一般講演1

座長

北海道大学大学院医学研究院 内科学分野 血液内科学教室

豊嶋 崇徳先生

演者②

国家公務員共済組合連合会 虎の門病院 血液内科 
(筆頭著者:齊藤頼子 先生 理化学研究所 生命医科学研究センター
ヒト疾患モデル研究チーム)

髙木 伸介先生

「Overcoming mutational complexity in acute myeloid leukemia by
inhibition of critical pathways」

一般講演2

座長

京都大学大学院医学研究科 血液・腫瘍内科学

髙折 晃史先生

演者①

東京大学医学部附属病院 小児科

木村 俊介先生

(筆頭著者:関 正史 先生 Department of Cell and Molecular Biology,
Karolinska Institutet, Stockholm, Sweden)

「Recurrent SPl1 (PU.1) fusions in high-risk pediatric T cell acute
lymphoblastic leukemia」

一般講演3

座長

九州大学大学院医学研究院 病態修復内科学(第一内科)

赤司 浩一先生

演者①

琉球大学大学院医学研究科 細胞病理学講座

加留部 謙之輔先生

「Integrating genomic alterations in DLBCL identifies new relevant
pathways and potential therapeutic targets」

特別講演

座長

東北大学大学院医学系研究科 血液・免疫病学分野

張替 秀郎先生

演者①

九州大学生体防御医学研究所 ヒトプロテオーム研究センター

中山 敬一先生

「次世代プロテオミクスが拓く医学生物学の新地平
~90年来のがんの謎を解く~ 」